笠間焼はこんなに素敵!茨城県の焼き物 益子焼の特徴と魅力 笠間焼の窯元 向山窯 東風舎..

茨城県の焼き物 笠間焼の魅力

茨城県の焼き物、笠間焼。その昔、江戸に近いことから益子と並ぶ大きな窯業産地となった茨城県笠間市。江戸の庶民が使っていたお茶碗やお皿はその多くが笠間焼でした。笠間焼の窯元 向山窯 東風舎.. こちらでは、人気の窯元とその作品、通販でも購入出来るお洒落なデザインの器をご紹介します。

 

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#kasamayaki #kasamaware

Kasama-yaki is a pottery produced around Kasama City, Ibaraki Prefecture.

It began to be made from Anei (1770s) in the middle of the Edo period.

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kasama_mon

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笠間焼の歴史と特徴

「特徴がないのが特徴」

一般的にこのように言われている笠間焼、江戸、東京に近いということで益子と並ぶ大きな窯業産地となった茨城県笠間市、必要に迫られて日用雑器を大量生産する機会を得て、様々な用途に対応する陶器を生産するようになったため、笠間焼の特徴を表現するにあたって、「特徴がないのが特徴」と呼ばれるようになりましたが、現在では若手からベテランまで多くの作家さんが集まって現代的で芸術的な陶器も製作されています。

笠間焼の歴史は江戸時代中期、安永年間(1772~1781年)から始まります。箱田村(現在の笠間市箱田)の久野半右衛門が、信楽の陶工・長右衛門の指導で焼き物を始め、窯を築いたとされています。後に、笠間藩の仕法窯として保護され、甕・摺り鉢などの日用雑器が作られた。幕末から明治時代にかけては江戸に近い利点から、大量生産をし技術者や従事者も飛躍的に多く増加しました。明治時代には特に厨房用粗陶品の産地として知られていました。しかし、終戦後、プラスティック製品などの流入などにより、人々の生活様式も大きく変化し、笠間焼の需要は減り、窯元は今まで経験したことのない危機に陥りました。
そのような中、県立窯業指導所や窯業団地、笠間焼協同組合などが設立され、官民一体となり試行錯誤の末、厨房用粗陶品から工芸陶器への転換を図りました。平成4年に伝統的工芸品に指定され、近年では、古い歴史に育まれてきた伝統に新たな技法が加わり、「笠間火器」を開発し、土鍋や陶板など新たな商品を生み出しています。現在では、約300人の陶芸家や窯元がいる窯業産地となっています。

出典 笠間市公式サイト

Japanese Pottery – Kasamayaki – Ibaraki – JapanMade

笠間焼の窯元 向山窯

釉薬と土と、
影響し合う面白さ

同じ釉薬(うわぐすり)でも、土が違えば、全く違う色に出ます。

土の成分に影響を受け、

白が黒に、
アイボリーがグレイに、
黒が茶に、

なかなか面白い土と釉薬の関係性です。

#笠間焼#伝統工芸品#伝統工芸士#釉薬について#釉薬と土#陶芸#陶芸好き

出典 Instagram

凛としたポットたち
伝統工芸士のポット

たっぷりサイズのポット
口元が細目の仕上がりで、
凛とした佇まい。

取っ手の付け根の、釉が留まって溶けた艶
胴の部分の、釉が斑に溶けた景色

ポットの内側は、水分の影響を受けにくい釉薬を施釉し、使い勝手も良く、
内網までも、手造りで、

金属を通さず、まろやかなお茶を、

ゆったりと、落ち着いたお茶のひとときのお供に、

#笠間焼#伝統工芸士#伝統工芸品#陶器のポット#手造り陶器#陶器の器#焼き物好き#ホテル用高級陶器#レストラン用高級陶器

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青の世界
同じ釉薬でも、

同じ釉薬でも、窯の中でどの場所に入っていたか、その時の窯の中に他には何が入っていたか、によって、発色が変わってくる事があります。
窯の中は、場所によって微妙に温度帯が違います。いつも一定ではなく、入れる器の種類によって変わることがあります。
同じ場所に、同じ釉薬の、同じ種類のものを入れても、全く同じには焼き上がりません。
全てが手造りであるために起こる事です。だからこそ、手造りの器は1つとして同じものが無いとも言えます。

たった1つのうつわ達
それぞれに良い味わいです。

#笠間焼#手造り陶器#陶芸の仕事#陶器を作る#釉薬#なかなか同じにならない#試行錯誤

出典 Instagram

母の日に
花をかざってみました。

今日は母の日、
ヘルッカセラミカのベリルプレートにお花を飾ってみました。
人でも、人以外の生き物でも、育てていれば、その方はお母様。
すべてのお母様に、

ベリルプレートは、その形を
エメラルドカットされたエメラルドに見立て(エメラルドはベリル鉱石の仲間なのです)そう名付けられました。

エメラルドのように、いつまでも輝き続けるうつわでありたいです。

#母の日#笠間焼#ヘルッカセラミカ#ベリルプレート#ヘルッカセラミカベリルプレート#陶器の器#手造り陶器

出典 Instagram

笠間焼の窯元 向山窯の特徴

向山窯では、常に10名以上の陶芸家たちが、社内の工房においてそれぞれの個性を発揮して作陶をしております。少数で精鋭な若手陶芸家たちが向山窯で活躍しており、国が認定する笠間焼伝統工芸士が向山窯には5名おります。そのうちの1名は、当時30歳で全国最年少の伝統工芸士に認定されました。弊社におきましては、造り手それぞれの個性が損なわれることがないように、一人ひとりが独立した仕組みを作っております。これにより個々の陶芸家においては、よりフレキシブルな活動が可能となり、自由な作陶の環境下で造形技術・知識・体験等、造るために必要なノウハウが他より特化していると自負しております。
また社内に陶芸家が多数在籍し、焼成する窯も大中小と6基を有し、作成の内容に応じて使用しておりますので、お客様から数万個単位のご注文があった場合でも、組織力として対応できるため、迅速で高品質・低価格なサービスをご提供することが可能であります。このように個と組織の二面性を兼ね備えた窯元であるということが、向山窯の最大の特徴であります。
今、弊社において特に力を入れているのが、業務用食器であります。専門店のレストランや料亭、旅館等、特に高級店と云われているお店は、他店との差別化を図るために日々努力を重ねております。その様な真剣勝負をしているお店との食器造りのコラボレーションでは、使い手本位のもの造りがいかに大切であるか大変勉強になります。その様なパートナーシップで得られる多くの経験は、自己満足にとどまらない喜びであります。
もの造りを始めて、まもなく半世紀を迎えようとしておりますが、極めて奥の深い険しい道のりで、なかなか満足のいくことはありません。これからもお客様お一人おひとりのご要望を、もの造りに生かし、より多くのお客様にご満足していただける窯元を目指して、様々なニーズにお応えできる様、さらなる精進をしてまいります。

出典 向山窯公式サイト

向山窯 笠間焼プラザ店

住所:茨城県笠間市笠間2290-4
お問い合わせ:0296-72-0194

通販で購入出来る向山窯の笠間焼


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Kasamayaki made in Ibaraki | JapanMade

笠間焼の窯元 東風舎

笠間焼の窯元 東風舎の特徴

私達は伝統にとらわれず「新しく自由な陶器」を目指してきました。
丸く穴をあけた照明は近年の新しい建築にマッチして喜んでいただけるようになりました。
たまたま陶炎祭用に作ってみた陶画は、定番の作品となりました。
食器類にも新しい技法を取り入れて、少し奇抜でいて美しいものをと思い作ってみました。
東風とは春の雪解けの風・・・皆様の生活に夢と安らぎを運べるような作品を目指していきます。

出典 東風舎公式サイト

住所:茨城県笠間市笠間2192-3
お問い合わせ:0296-72-5205

通販で購入出来るの笠間焼

焼き物のこと、もっと知りたい!

やきものの素材

陶器

吸水性のある粘土質の素土に釉薬を施し、磁器よりも低い1100~1200度で焼かれたものです。不透光性で、貫入などの手づくりの良さが出やすく、ぬくもりのある器。素焼きした後、下絵付け、施釉、本焼きで完成します。益子、有馬、笠間、織部、志野、薩摩、唐津、萩焼など、全国のいたるところで焼かれ、それぞれに特徴ある手法で作られています。扱いにはとくに神経質になる必要はありませんが、やわらかい質の器は、洗った後で陰干ししたほうがいいでしょう。磁器に比べ厚みがあり、温かみのある素朴な風合いがあります。

磁器

土ものと呼ばれる陶器や土器に対して、こちらは石ものと言われます。原料は、石の粉に粘土や石英などを混ぜた陶石。素土が白く、吸水性がなく、光にかざすと透けるやきもので、1300度前後の高温で焼くため、高度の技術を要するやきものです。また、端正な形に色絵が施され、製作には最も手数がかかります。吸水性がない上釉薬をかけているので、永く使っても汚れや臭いがつきにくく、薄手ですが、陶器より硬くて耐久性もあるため、日常の器として最適です。有田焼、伊万里焼、九谷焼、信楽焼、清水焼、瀬戸焼、美濃焼、砥部焼などがあります。

炻器

吸水性のない素土に釉薬のかかっていない(ごくまれにかける場合もある)、焼きしめと呼ばれるやきものです。炻器の『炻』とは、実際には漢字辞典になかった文字で、明治40年頃の造語、ストーンウェアという英語の当て字。石のように硬いやきもの、という意味です。アルカリや鉄などの高温で、長時間かけて焼かれます。吸水性がない素土ということが陶器と異なります。備前焼、常滑焼、信楽焼、萬古焼、伊賀焼などがあり、その地方ならではの土の持ち味をいかし、独自の焼き方を開発しています。

土器

粘土を原料として、無釉、素焼きで700~800度の低温で焼成されたものです。もろくて水漏れするため食器に向きませんが、植木鉢や焙烙として使われています。最も原始的なやきもので、歴史が古く、日本でも1万年以上前の縄文土器が始まりと言われ、4つのやきものの中では、一番単純な製作過程で作られています。それまで、貝殻や竹筒などの自然の器を利用していた人間たち。粘土を使って、人工の器を形作って焼くということは、人類が科学に目覚めた第一歩と言えるかもしれません。こうして土器は、煮炊き用品からいろいろな用途を持つものへと急速に展開していきます。

出典 「陶器の日」事業4団体協議会公式サイト

やきものの扱い方

新しい器を使うとき

糸底の処理

器の高台(糸底)は、ふつう釉薬がかかっていないため、台や膳を傷つけてしまう恐れがあります。多くは処理をしてから販売されていますが、処理をしていない場合には、紙やすりで高台を削り、滑らかにしてから使用しましょう。最初は粗い紙やすりを使い、細かい目のものでていねいに仕上げましょう。

陶器は使い始めに番茶で煮る

陶器は使い始めるときに、番茶で煮ると丈夫になるといわれます。鍋にいっぱいの水を満たし、ほうじた番茶を入れ、陶器を沈めます。一時間ほどことこと煮て、そのまま冷ましてから洗います。備前や信楽などの陶器は締まって丈夫になりますが、楽の場合だけは柔らかくなり痛むので気をつけましょう。

使い終わったら

洗い方

なるべく洗剤は使わずお湯でていねいに洗うことがのぞましいのですが、脂っこい料理などでは中性洗剤を薄めて、柔らかい布巾かスポンジでさっと洗い、よくゆすぎましょう。クレンザーは器を傷つけるので使わないこと。手垢のつきやすい外側や糸底までていねいに洗い、つねに清潔をこころがけましょう。

盛り付け前の工夫

盛り付ける前に水を張る

冷たい料理を盛り付けるときは、三十分ぐらい前から器に氷水を張っておきます。冷たい料理を冷たいままで出すこと以上に、料理の匂いが器に移らないためのこころづかいです。乾いた器に魚の切り身などを置くと生臭さが落ちませんが、こうしておくと水がガードしてくれます。

温かい料理を盛るときは、五十度ぐらいのお湯を張って、器をあたためながら水をしみこませておきましょう。陶器や貫入の入ったものなどはとくに注意が必要です。

収納の方法

重ねて収納するとき

青磁や白磁などの傷がつきやすい器や絵付けされている器などを収納するときは、さらしなどを小さく切った小布かやわらかい紙を器の間に挟んで重ねます。あまりたくさん重ねずに、五客ほどにします。

出典 「陶器の日」事業4団体協議会公式サイト

焼き物用語

赤絵 [あかえ]
赤色を主調とした多彩の絵模様陶器。本焼きした陶器の釉の上に、赤・緑・黄・紫・青などの上絵具で文様を描き、専用の上絵窯で焼きつける。上絵、または色絵ともいう。

一閑人 [いっかんじん]
皿・鉢・盃などの口造りの一端に人形がついている物。閑人(かんじん)が井戸を覗いているようなのでこの名がある。中国明時代(1368~1644年)の青磁や染付磁器によくみられる装飾で、両側に人形があるものは二閑人という。

糸切り [いときり]
回転する轆轤(ろくろ)から器物を切り離すとき、撚糸(ねんし)で引き切る事。またはそのようにして切り取った高台部の事。底部が糸の回転によって渦巻き文となる。

糸底 [いとぞこ]
轆轤(ろくろ)成形の際、糸で底を切り離した焼き物の底の事。本来は糸切りした底を指す名称だったが、糸切りの痕の見えないもの、さらに焼き物の底全てを指すようになった。糸尻ともいう。

伊羅保 [いらほ]
朝鮮半島で作られた高麗茶碗の一種。鉄分の小砂まじりの荒い土に薄い釉薬がかかり、肌が焦げてイライラ、イボイボした感じがするのでこの名が起こったといわれる。江戸時代(1603~1867年)初期に我が国の注文に応じて作られた所謂御本茶碗が多い。

御庭焼 [おにわやき]
江戸時代、諸藩主の中には、御用窯をつくって焼成させる例が多かったが、とくに城内や邸内に築用し、より好事的になったものを”御庭焼”と称する。有名なものに、紀州偕楽園焼、尾張御深井焼、水戸後楽園焼、備前後楽園焼などがある。

掛け分け [かけわけ]
2種類以上の色釉を分けて掛け流す施釉(せゆう)方法。

重ね焼 [かさねやき]
器物をいくつも重ねて焼成すること。その際、器物の溶着を防ぐために目砂や貝をはさむ。それが目跡となって器に残る。

片口 [かたくち]
台所用具の調理用具の一種で、鉢の一方に注ぎ口がついている物。油・酒・醤油などを口の小さな容器に移し替える時に用いられる。塗りものや焼き物で作られ、向付や鉢として使われることも多い。

兜鉢・甲鉢 [かぶとばち]
兜の鉢(頭を入れる部分)に似た形をした鉢。反りをもった大きな縁があり、伏せると兜の形に似ているのでこの名がある。

皮鯨 [かわくじら]
茶碗や皿の縁に鉄釉を掛けて焼くと、茶褐色に焼き上がる。その色が鯨の皮身に似ているところからつけられた名称。唐津にその遺品が多い。

貫入 [かんにゅう]
釉面にあらわれたヒビの事。素地(きじ)と釉薬の収縮率の違いから生じる。ヒビが大きいものを氷裂(ひょうれつ)文、細かいヒビがたくさん集まっているものを魚子(ぎょし)文という。貫入は欠点とされることもあるが、意図的に文様化したものもある。

砧青磁 [きぬたいせいじ]
我が国の茶人による中国青磁三分類の一つ。中国南宋時代(1127~1279年)に龍泉窯で焼かれた粉青色の青磁で、最も上手の美しい青磁として珍重された。

切高台 [きりこうだい]
高台の一部が1~数ヶ所切り込まれているものをいう。背の高い高台に見うけられ、江戸時代(1603~1867年)中期以降の萩茶碗や高麗茶碗などの一部にこの手法がある。

金彩 [きんさい]
金で上絵付けをした焼き物。金と他の合金を混ぜたもので彩画し、通常の上絵付けよりもさらに低い温度で焼き付ける。

錦彩 [きんさい]
赤・緑・紫・黄・藍などの色絵の上にさらに金彩を彩色したもの。

金つぎ [きんつぎ]
破損した陶磁器を漆を使ってつくろい、その表面を金で覆うこと。一見すると金でついだように見える。

釣(均)窯 [きんよう]
中国宋時代(960~1279年)の河南省の名窯の一つ。青磁釉が白濁した、ラベンダー彩が特徴。

沓型 [くつがた]
口縁部に不規則な狭まりがあるもの。茶碗や鉢によく見られ、口縁部の下に一段くびれがあるのが普通である。蹴鞠に用いられる沓に似ているところからつけられた名称。

くらわんか茶碗 [くわらんかぢゃわん]
江戸時代(1603~1867年)中期以降、淀川を往来する船客に酒食を売った「くらわんか船」の商人たちが用いた厚手の染付茶碗。ほとんどが末期伊万里染付の下手(げて)な作品だった。船の揺れで倒れないように高台が重い。

建水 [けんすい]
茶湯点前の時、茶碗をすすいだ湯や水を捨てる器のこと。水こぼしともいう。

香合 [こうごう]
香料を入れる蓋ときの器のこと。茶事では炉の炭手前に使用される。漆器、陶磁器など色々ある。珍味入れの容器などに転用されたりもする。

高台 [こうだい]
茶碗、鉢、椀などの足の部分にあたる基台のこと。輪高台、切高台など様々ある。糸底、糸尻ともいい、光台、香台とも書く。

高麗青磁 [こうらいせいじ]
朝鮮の高麗時代に焼かれ、高麗朝滅亡とともに衰退した優れて美しい青磁。中国の宋の政治の影響のもとに発展したが、朝鮮独特の味わいの深いものとなっている。青磁釉の下に白土や黒い土を象嵌して焼いた”象嵌青磁”、また、酸化銅を配し辰砂の紅を発色させたもの、釉下に鉄で絵を描いた”鉄絵青磁”などがある。

香炉 [こうろ]
中に灰を入れて香をたくのに用いる容器。中国、朝鮮、日本で多く作られ、陶製、銅製などの色々な形がある。元来は仏具だったが茶道や香道などで用いられる。

五彩 [ごさい]
中国明代(1368~1644年)に完成した上絵付けのこと。日本では赤絵または色絵という。

呉須 [ごす]
酸化コバルトを含んだ鉱物の名で、染付の顔料。中国では青花とか青華ともいう。呉州とも書き、広い意味で顔料や絵具全般を指すこともある。さらに呉須手とよばれる粗雑な染付磁器を指すこともある。

コバルト [こばると]
青めの着色剤として広く用いられる。染め付けなどに用いる呉須は、天然コバルトのことである。コバルトの八食の優劣により、作品の良し悪しが決まるので、様々にコバルトの種類を選び、混ぜものなどをして研究している。

御本手 [ごほんで]
桃山時代から江戸時代(1573~1867年)にかけて、我が国から朝鮮に御本手を示して釜山(ぷさん)あたりで作られた茶碗のこと。御本ともいう。これらの茶碗には、胎土の成分から淡い紅色の斑点があらわれることが多く、この斑点を御本と呼ぶこともある。

錆絵 [さびえ]
鉄絵のこと。京焼でいう。鉄釉で下絵付けしたもので、黒ないし褐色に発色する。

三彩 [さんさい]
素地(きじ)に直接、緑・茶・白・藍などの低火度釉をかけて焼いた軟陶。必ずしも3色とは限らず、2~4色のものが多い。中国では唐三彩、二本では奈良三彩が有名である。五彩と違い赤の絵具や青の下絵はない。

喰籠 [じきろう]
食物を盛って出す、大ぶりで平たい蓋つきの器物。円形や角形のものがあり、重層になっているものもある。売るしや竹製品にも見られるが伊万里焼など陶磁器にも多い。

しのぎ [しのぎ]
素地(きじ)の装飾技法の一つ。口作りから胴。腰にいたるまでを、ヘラで縦にえぐるように削ったもの。境目の稜線を際立たせ、これを文様とする。

青白磁 [せいはくじ]
白磁土の上に、青磁と同じように、少量の鉄分を含む灰釉を掛けて青く発色させたもの。白磁の一種。影青(いんちん)ともいう。

瀬戸黒 [せとぐろ]
瀬戸黒茶碗のこと。鉄釉を掛けた茶碗を焼成中の窯から引き出して、急冷させることによって黒色にすること。引出窯(ひきだしぐろ)ともいう。

濃み・ダミ [だみ]
染付彩色の技法の一つ。輪郭で線描きしたあと、太い筆でその内側に呉須をむらなく塗ること。

貼花 [ちょうか]
貼付文様のこと。胎土と同じ土で草花などの文様を作り、これを貼りつけてから釉を掛けて文様としたもの。「てんか」は慣用読み。

手鉢 [てばち]
丈夫に弧状の取手がついている鉢。焼き物などの料理を盛る他、菓子器として用いられる。万一の破損を考えての心がけとして、通常は手を持たないことになっている。

天龍寺青磁 [てんりゅじせいじ]
中国元時代(1271~1368年)から明時代(1368~1644年)初期にかけて龍泉窯で作られた青磁。濃い黄緑色で、大型の花瓶や皿が多い。

豆(闘)彩 [とうさい]
染付で骨描したあと、赤・緑・黄・紫などを彩色したもの。中国明成化時代(1465~87年)に創立され、清の雍正時代(1722~36年)に闘彩の名に相応しい色彩美を展開した。

飛青磁 [とびせいじ]
鉄釉による斑文がところどころにある青磁。中国の元~明時代(1171~1644年)にかけて龍泉窯で焼かれた。

銅鑼(羅)鉢・鉦鉢 [どらばち]
縁が切り立った平鉢で銅鑼のような形をしている。黄瀬戸の銅鑼鉢がよく知られている。

トルコ青 [とるこあお]
トルコ玉のような美しい青色を出す釉で、トルコ青釉、トルコ玉釉ともいう。エジプト、ペルシアの陶器に古くから盛んに盛いられた。

生掛け [なまがけ]
素焼きする前の素地(きじ)に釉薬を掛けて本焼きすること。通常は素焼き後に釉薬を掛ける。

濁し手 [にごしで]
柿右衛門の磁器に見られる米のとぎ汁のような乳白色の素地(きじ)のこと。普通の磁質には青みがある。

二重高台 [にじゅうこうだい]
高台の畳付の部分に一本の溝が彫ってあり、高台の内側にもう一つ高台があるかのように見えるもの。

灰被 [はいかつぎ・はいかむり]
窯変した天目茶碗の一種で、灰を被ったような鼠色に変色したもののこと。灰被天目ともいう。

馬上盃 [ばじょうはい]
脚部を手で握れるほどに高くした盃のことで、小向に使われることもある。馬上盞(さん)ともいう。この名の由来は、馬に乗ったまま酒を飲むのに適しているからとも、腰が高くて馬上にいるようだからともいわれる。

万暦赤絵 [ばんれきあかえ]
中国明(1368~1644年)末期の万暦窯で作られた華麗な五彩のこと。濃密な青花と五彩によってぎっしりと文様が描き込まれている。

緋(火)色 [ひいろ]
素地(きじ)中の鉄分が酸化して、ほの赤く発色してできた斑文。偶然にできるものと人工的につくられるものがある。

火(緋)襷 [ひだすき]
無釉の陶器の焼成中に、藁灰(わらばい)が掛かったところが赤褐色に窯変したもの。近年は藁を巻きつけるなどして、人工的に作られることも多く、備前焼によく見られる。

ピンホール [ぴんほーる]
釉の表面に小さな孔が針の先でつついたように出来たもの。釉中の成分が焼成中にガス化し、これが出た跡。また、器面に埃が付着したままの状態で施釉したときにも出る。このほか、色々な原因が考えられる。

袋物 [ふくろもの]
壷などの、袋状になって、内部に空間のある形をもった焼き物を指す。

フリット [ふりっと]
1200度以下の低温で焼くために、釉薬中に混入する釉材料。「白玉」ともいい、鉛白玉、無鉛白玉とがある。

伏せ焼き [ふせやき]
焼き物の口辺りを下にして焼くこと。器物の内面の汚れを防ぎ、歪みが少ない。

弁柄 [べんがら]
「紅柄(べにがら)」とも呼ぶ。酸化鉄の絵具。下絵付、上絵付に用いる。還元焼きで茶色から赤っぽい色に発色し、酸化焼成では黒くなる。インドのベンガルから転じた言葉。

窓絵 [まどえ]
焼き物の一部を釉で窓のように区切り、その中に山水、花鳥などの絵を描くこと。窓の形は丸、菱形、扇形などいろいろある。

見込み [みこみ]
茶碗や鉢の内側のこと。内側全体を指す場合と内側の正面または中央の底面を指す場合がある。見込みの作風は鑑賞の上で重要となる。

三島 [みしま]
象嵌(ぞうがん)の一種で、白釉で細かい文様がある焼き物。朝鮮李朝時代前期に焼成された。名称の由来は、静岡県三島神社から発行されていた暦の仮名文字に似ているところから付けられたとされているが、「三島」が朝鮮を指す言葉だという説もある。

水指 [みずさし]
茶具の一つで、席中に置き、窯に補給する水や茶碗をすすぐ水を入れておく容器。木製や金属製のものもあるが陶磁器が一般的である。同じ材料で作られた蓋(共蓋)がない場合は黒売るし塗りの蓋を使う。

麦藁手 [むぎわらで]
茶碗などの文様で、縦に細い線を何本も引いたもの。麦藁を連想させることからこの名がある。似たものに木賊(とくさ)文、千筋(せんすじ)がある。

虫食(喰)い [むしくい]
器の口辺部の釉薬が胎土に融着しないで、部分的に剥がれ落ちて素地(きじ)土が見えるもの。古染付などにみられる。

銘印 [めいいん]
器物につけられた作者または窯の印。印を押しつけるかわりに、ヘラなどで彫った銘や染付・色釉で書いた銘もある。

面取 [めんとり]
丸く成形した器の曲面をヘラなどで削り取り、多面体にすること。または直角の角を斜めに軽く削り取ること。

木瓜形 [もっこうがた]
器の形の一つ。紋所の木瓜のように楕円の四隅が内側に窪んでいる形。あこだ形、四方入隅(角)形ともいう。

焼締 [やきしめ]
信楽や備前など、釉薬を掛けずに、陶土をただ焼いただけのものをいう。高火度で長時間焼くため、土中の鉄分が赤く発色することが多い。

釉裏金彩 [ゆうりきんさい]
普通の金彩が釉の上に金を貼りつけるのに対して、金粉や金箔の上に透明な低火度釉を掛けて焼きつけたもの。絵の調子が柔らかく見え、また、金が剥がれにくい。

釉薬 [ゆうやく]
釉(うわぐすり)と同じ。

油滴天目 [ゆてきてんもく]
天目茶碗の一種。黒い釉面に金色や銀色の細かい斑点が出て、ちょうど水に浮く油滴のように見えるもの。

窯変 [ようへん]
窯の中で変化が起こり、形や色調に予期しない表情や色が出ること。技術・研究の進歩に伴い、現在では意識的に作れるようになった。

曜変天目 [ようへんてんもく]
天目茶碗の一種。黒釉の地に、銀白色で周囲に青みを含んで輝く丸い大小の斑点が、群をなして浮かび上がり、さらにその周辺に虹色の光彩が妖しく取り巻く。原因は不明で、世界中で日本に四点伝世するのみである。

四方 [よほう]
四角の器。

ラスター彩 [らすたーさい]
白地の上に、金・銀・銅を発色剤とする顔料で文様を描いたもの。光の具合によって黄金を含んだ虹色に輝く。イスラムの代表的な装飾技法。ラスターとはきらめきのこと。

輪花 [りんか]
皿や鉢などの縁に規則的な切り込みや凹凸があり、口造り全体が花形になっているもの。

瑠璃釉 [るりゆう]
酸化コバルトを着色剤とした青色の釉薬。器物全体に掛けた場合にこういう。主として磁器に用いられる。

蝋抜き [ろうぬき]
乾いた素地(きじ)に溶けた蝋で文様を描き、そのあと全面に釉を掛けたもの。蝋の部分だけ釉をはじいて抜文となる。

六古窯 [ろくこよう]
鎌倉時代以前より継続している古い窯を古窯の代表的なものとするが、その中でも後世大きな産地となった瀬戸・常滑・越後・丹波・備前・信楽の六つの窯を指す慣用語。

割山椒 [わりざんしょう]
山椒の実が熟して割れ開いたような小鉢のこと。独特の形状のおもしろさから秋の向付としてよく用いられ、三方の割れが深いものほど喜ばれる。

出典 「陶器の日」事業4団体協議会公式サイト

日本全国の焼き物

福島県の焼き物 会津本郷焼

栃木県の焼き物 益子焼

茨城県の焼き物 笠間焼

愛知県の焼き物 瀬戸焼

愛知県の焼き物 常滑焼

石川県の焼き物 九谷焼

三重県の焼き物 伊賀焼

岐阜県の焼き物 美濃焼

滋賀県の焼き物 信楽焼

京都府の焼き物 京焼、清水焼

福井県の焼き物 越前焼

兵庫県の焼き物 丹波焼

岡山県の焼き物 備前焼

山口県の焼き物 萩焼

愛媛県の焼き物 砥部焼

佐賀県の焼き物 有田焼

佐賀県の焼き物 伊万里焼

佐賀県の焼き物 唐津焼

長崎県の焼き物 波佐見焼

鹿児島県の焼き物 薩摩焼

沖縄県の焼き物 やちむん

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